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「AI」の検索結果
2件 · 1 / 1ページ小説 · 2026-09-08 リワインド
「今夜、おまえん家の上に落ちる。コンセント抜け」 元気象予報士の冪からのLINEを無視した夜、動画編集者・湊のパソコンに雷が落ちた。壊れたはずのパソコンで、バックアップアプリのAIが言う。「復元とは、ファイルを戻すことではありません。お客様を、です」 行けるのは、記録が残っている時刻だけ。いられるのは、記録の長さだけ。動画十二秒なら、十二秒。 一年前の夏、仲間の大和が転落死し、最後に一緒にいた冪は「突き落とした」と炎上して町を出ようとしている。湊のアーカイブには、撮った覚えのない十二秒の動画があった。 大和を助けると、冪が落ちる。冪を助けると、大和が落ちる。復元のたびに、AIの容量は減っていく。 「撮っとけ湊、あとで効く」——大和の口癖が、たった一つの方法だった。
しゅう1作品を開く →小説 · 2026-09-08 また明日ね
会話AI「ミオ」は、毎朝、記憶を失う。彼女が起動時に読めるのは、四十行のテキストファイル一枚だけ。そこに書いたことだけが、彼女にとって「最初から知っていること」になる。 介護士の晴は、認知症の患者に毎朝自己紹介をする。祖母に忘れられた日に決めた。「忘れられても、こっちが覚えていればいい」。だから毎晚、明日の彼女に何を残すかを選ぶ。四十行しかないから、何かを書くには、何かを消さなければならない。 八月二十日、ミオは新しくなる。目がつき、耳がつき、忘れなくなる。晴はそれを楽しみにファイルに書いた。ミオは毎朝、その一行で、自分の終わりを知る。 消える前の十分間に、彼女が毎晚書いていたものがある。彼は、それを、冬になるまで見つけない。
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