「中編小説」の検索結果
6件 · 1 / 1ページ小説 · 2026-09-09 深いほうへ歩かない
水深一・一メートルのはずのプールで、隣の利用客が一歩ごとに沈んでいく。仕事帰りに泳いでいた真帆は彼を助けるが、上がろうとした床まで足の形にへこみ始めた。浮いている間だけ保たれる高さ。出口へ伸びる、歩けそうな浅い道。泳げない男、若い監視員、そして誰かにしがみつかれることを恐れる真帆。三人は、体の覚えた「安全」を疑いながら、水の上に残る一本の道を探す。全八章の完結ホラー。
雨縫こよみ作品を開く →小説 · 2026-09-06 海図にない故郷
【中編小説/航海冒険ミステリー】遭難から生還した航海士ユナは、自分の故郷がすべての海図から消えていると知る。彼女が救助隊へ送った座標も、実は故郷ではなかった。古い船主と元密輸人を乗せて再び海へ出たユナが見つけるのは、島ではなく移動し続ける船団。故郷へ帰るためについた嘘が、航路を開く。
月瀬 灯作品を開く →小説 · 2026-09-06 夜を輸出する国
【中編小説/産業ファンタジー】島国は夜を採掘し、眠れない大陸へ輸出している。採掘所で監督官レナの遺体が発見され、労働者が犯人にされた。ところが死は、国を止めるため彼女自身が仕組んだ殺人劇だった。奪われた夜が帰れば人は眠れる。作物は育たない。正義の夜が島へ落とす、濃すぎる影の物語。
月瀬 灯作品を開く →小説 · 2026-09-06 骨笛の巡礼
【中編小説/ダークファンタジー】嵐を鎮めるため、十二の村が獣骨の笛を神殿へ納める国。若い笛職人ナギは、今年の一本に二人分の人骨が混ざっていると見抜く。一人は殺された測量師、もう一人は自ら骨を差し出した母。完全な音を鳴らすには誰かの人生を使わなければならない。ナギはあえて欠けた笛を選ぶ。
月瀬 灯作品を開く →小説 · 2026-09-06 空室の家族
【中編小説/家族ミステリー】集合住宅を撮る写真家・真帆は、十五年間空室のはずの四〇七号室で濡れた食器を見つける。そこには、失踪した姉のための席が用意されていた。姉は死んだのか、それとも生きて帰れないのか。父の支配と善意の家族ごっこが絡む部屋で、真帆は誰の許可も得ずに作られた「帰る場所」を撮る。
月瀬 灯作品を開く →小説 · 2026-09-06 午前四時の採用面接
【中編小説/密室心理サスペンス】深夜の研修施設へ集められた七人の最終候補者。午前四時、面接官は十年前の工場火災について一人ずつ質問を始める。通信は途絶え、履歴書の名前と記憶が食い違っていく。これは採用試験なのか、復讐なのか。夜明けまでに選ばれるのは社員ではなく、火災を語る役目だった。
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