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君と、あと5センチのカバーtext・2026-09-17君と、あと5センチ

毎朝の通学電車で、高瀬律との距離はあと五センチ。藤沢ひなたは、近すぎて言えない気持ちを抱えたまま、夏祭り、文化祭、クリスマスを迎える。ようやく縮まった距離の先に、転校と遠距離の春が待っていた。水城ひよりによる、すれ違いから未来へ進む青春恋愛小説・完結。

雷堂ツバサ
午前二時のエレベーターのカバーtext・2026-09-17午前二時のエレベーター

十二階建てのマンションで、午前二時にだけ現れる十三階。そこには、佐伯直人が失ったはずの人と、選ばなかった人生があった。階を訪ねるたび、記憶も名前も少しずつ揺らいでいく。黒江 遼による、喪失と選択をめぐる幻想ミステリー・完結。

土岐フウマ
星降る夜にのカバーtext・2026-09-17星降る夜に

町を出たい蒼太と、見えるうちに星を覚えておきたい美月。十七歳の夏、天文台で出会った二人は、言えなかった言葉を抱えて離ればなれになる。十年後、閉館を控えた天文台に残された音声が、止まっていた夜を動かし始める。白瀬 灯による、別離と再会の恋愛小説・完結。

墨原クロウ
選択肢のカバーtext・2026-09-17選択肢

十七歳の久我透は、家庭の事情で進学を諦める友人を前に「選べる国」を志す。落選、SNSでの躍進、政党づくり、そして権力の代償。正しさだけでは届かない社会で、目的と手段の間を歩き続ける政治群像劇。第一部「何者でもない」から第三部「選べる国」までを収めた、約10万字の三部作・完結版。

青砥イサナ
帰る場所のカバーtext・2026-09-17帰る場所

雨の日、旧友が中古車店へ置いていった車。そのトランクには三千万円があった。娘の進学費用に百万円だけ借りる――黒木修一の小さな言い訳が、家族と友人を巻き込んでいく。金で取り戻せるものと、取り戻せないものを描く完結ドラマ。

火坂レンジ
一人足りない ― 二十九枚目の写真 ―のカバーtext・2026-09-17一人足りない ― 二十九枚目の写真 ―

遺品整理の仕事で三谷修司が見つけたのは、毎年同じ日に、同じ道路を撮り続けた二十八枚の写真だった。最後の一枚の日付は、持ち主が亡くなった翌日。裏に残された「一人足りない」の一文が、二十八年前の死亡事故と消えた現金を結びつけていく。完結ミステリー。

砥峰ガク
まだ住んでいるのカバーtext・2026-09-17まだ住んでいる

家賃保証会社で督促を担当する榊美咲。二十五年前に亡くなった契約者の家賃が、今も払い続けられていた。滞納案件を追う仕事の中で、他人の事情と自分の壊れた家族に向き合っていく、完結した現代ミステリー。

汐庭つむぎ
積荷は三百十二人のカバーtext・2026-09-09積荷は三百十二人

最後の解体報酬で、六年乗った曳船が自分のものになる。 避難を急ぐ宇宙港で働く鹿瀬マキは、無人とされた退役艦の鋼板から、人がたたく音を聞く。閉ざされた糧食庫にいたのは、三百十二人。残る出口は小さな配膳筒だけ。救出の手順を探す間にも、船団の出発時刻は迫っていた。 切断機、鋼索、食卓。現場にあるものと、そこで働く人の腕で道を作る、全七章の完結SFサスペンス。

久砥ユキ
山小屋の夜、誰かが嘘をついているのカバーtext・2026-09-09山小屋の夜、誰かが嘘をついている

十一月二日、十七時。吹雪で、標高千八百メートルの避難小屋に閉じ込められた。 靴が六つ。カップが六つ。寝床は六人分。 私は「一人で来た」と言った。ガイドは「資格がある」と言った。夫婦は「夫婦だ」と言った。大学生は「合宿で迷った」と言った。老人は、本当のことしか言わない。 朝までに、嘘が一つずつ剥がれる。 剥がれた人から、私を見る。 六つ目の靴は、誰のものか。

しゅう1
結婚式の代理出席で、元カレの席に座ったのカバーtext・2026-09-09結婚式の代理出席で、元カレの席に座った

代理出席のバイト。今日の私は「新婦の高校の友人・佐藤ゆい」。一回二万円。 受付で席次表を見た。私の名前の横に「友人代表スピーチ」。聞いてない。 背中合わせの新郎側の席に、もう一つ、知っている名前があった。岸本涼。二年前に別れた元カレ。 式は止められない。バレたら全員アウト。 涼は私に気づいている。気づいているのに、言わない。乾杯のたびに、私を助ける。 十一時半の受付から、十七時半の二次会入口まで。嘘を一日、通しきれるか。

しゅう1
三十歳、はじめてのラーメン屋のカバーtext・2026-09-09三十歳、はじめてのラーメン屋

三十歳。営業を七年やって、辞めて、カウンター八席のラーメン屋を開いた。 開店初日、二十三人。二日目、五人。 二十三人目の客は、向かいの不動産屋の事務の女の人だった。スープを半分残して、一言。「しょっぱい」 彼女は、月曜と木曜に来る。毎回、一言だけ言う。褒めたことは、一度もない。 師匠は電話で言う。「客が来ないのは、味じゃない」 客が来ない理由を、ノートに書き出した。一つずつ潰す。潰しても、すぐには増えない。 半年で、四十八人。そして、彼女が週二回しか来なかった理由。

しゅう1
推しが、隣の部屋に引っ越してきたのカバーtext・2026-09-09推しが、隣の部屋に引っ越してきた

築二十年、壁の薄いコーポひまわりの202号室に、引っ越してきたのは、私の推しだった。 二人組ユニット「ミルクティーズ」のソラ。三年間、客席のいちばん後ろで水色のペンライトを振ってきた相手。 壁の向こうで、毎晚、歌の練習が聞こえる。サビの入りを十七回。 私は「小泉さん」。隣は「空野さん」。醤油を貸して、まだ返ってきていない。 本名でファンレターを出したことは、言えない。 壁が薄くて、困る。壁が薄くて、よかった。

しゅう1

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