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「会社」の検索結果
6件 · 1 / 1ページ小説 · 2026-09-17 まだ住んでいる
家賃保証会社で督促を担当する榊美咲。二十五年前に亡くなった契約者の家賃が、今も払い続けられていた。滞納案件を追う仕事の中で、他人の事情と自分の壊れた家族に向き合っていく、完結した現代ミステリー。
汐庭つむぎ作品を開く →小説 · 2026-09-09 毎週金曜、同じメールが届く
毎週金曜の十七時、週報が届く。 送り主は、去年の十一月に死んだ同僚、沢井。 一行目は、いつも同じ。「今週は、以上です」 翌週、二行目が増える。「発注書の件、確認中です」 三行目には、会社の名前があった。 転送できない。コピーできない。写真にも写らない。このメールは、私にしか読めない。 十五行目が届く前に、私は、沢井が何を見つけたのかを知る。
しゅう1作品を開く →小説 · 2026-09-09 社内恋愛禁止の会社で、社長と付き合ってしまった
社員三十八人のWeb制作会社。就業規則には一行ある。「社内恋愛禁止。発覚時は一方が退職」。 入社二年目の早坂芽衣は、花見の帰りの勢いで、若社長と付き合ってしまった。 翌朝、社長と目が合わない。鞄の中には、転職先の内定通知。 二人で決めた隠しルールは三つ。社内では敬語。私用のLINEは使わない。金曜は別々に帰る。 ルールは、一つずつ破られる。 常務が「社内恋愛の噂」を聞きつけるまで、あと五話。 作:星野ひかり
しゅう1作品を開く →小説 · 2026-09-09 引っ越し屋は、最後の荷物を運ばない
引っ越しの荷物には、二種類ある。運ぶ荷物と、運べない荷物だ。 運べない荷物とは、重いとか壊れやすいとかではない。持ち主が、手放さない荷物のことだ。 班長は言う。「荷物は、持ち主の手で、最後の一個を運ばせろ」 作業員四年目の二階堂駿は、現場ごとに、その「最後の一個」に出会う。位牌。結婚式のアルバム。押し入れのギター。娘の描いた絵。 そして四月、六年帰っていない実家の引っ越しが、自分の会社に入る。 父は見積書の備考欄に、九文字だけ書いていた。「本棚一つ、運ばない。自分で運ぶ」
しゅう1作品を開く →小説 · 2026-09-07 三十七分
午後二時四十一分、新橋の雑居ビルで、十一人乗りのエレベーターが四階と五階のあいだで止まりました。地震ではなく、制御基板の故障です。保守会社が着くまで三十七分かかりました。 中には四人います。この本は、その三十七分だけを、時間を跳ばさずに書いたものです。かごの外には一度も出ません。回想もありません。過去は、誰かが口に出したことからしか分かりません。 誰の心の中も書いていません。「〜のようだった」も使っていません。書いてあるのは、見えることと、聞こえることと、匂いと、温度だけです。 空調が止まって、二十六度五分だったかごの中は三十一度まで上がります。 一場面のみ・カメラアイ。全十章。
しゅう1作品を開く →小説 · 2026-09-07 縫う
納棺の仕事を十四年している。湯灌は九十分。ドライアイスは一回三・五キロ。解剖のあとの遺体を縫うのは、この会社では自分だけがやる。 家族が見ている前で手を動かすのが仕事だと思っている。事故の遺体を縫っているあいだ、母親が最後まで見ていた日もあった。 十一月二日午前四時十二分、父が死んだ。翌日、自分で納棺すると言った。剃刀を持ったところで手が止まった。 十日後、他人の遺体を前にすると、手は普通に動いた。 全十章。
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