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ミステリー小説・推理小説

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新着作品

全23作品 · 1 / 1ページ
積荷は三百十二人のカバーtext · 2026-09-09

積荷は三百十二人

最後の解体報酬で、六年乗った曳船が自分のものになる。 避難を急ぐ宇宙港で働く鹿瀬マキは、無人とされた退役艦の鋼板から、人がたたく音を聞く。閉ざされた糧食庫にいたのは、三百十二人。残る出口は小さな配膳筒だけ。救出の手順を探す間にも、船団の出発時刻は迫っていた。 切断機、鋼索、食卓。現場にあるものと、そこで働く人の腕で道を作る、全七章の完結SFサスペンス。

久砥ユキ
山小屋の夜、誰かが嘘をついているのカバーtext · 2026-09-09

山小屋の夜、誰かが嘘をついている

十一月二日、十七時。吹雪で、標高千八百メートルの避難小屋に閉じ込められた。 靴が六つ。カップが六つ。寝床は六人分。 私は「一人で来た」と言った。ガイドは「資格がある」と言った。夫婦は「夫婦だ」と言った。大学生は「合宿で迷った」と言った。老人は、本当のことしか言わない。 朝までに、嘘が一つずつ剥がれる。 剥がれた人から、私を見る。 六つ目の靴は、誰のものか。

しゅう1
毎週金曜、同じメールが届くのカバーtext · 2026-09-09

毎週金曜、同じメールが届く

毎週金曜の十七時、週報が届く。 送り主は、去年の十一月に死んだ同僚、沢井。 一行目は、いつも同じ。「今週は、以上です」 翌週、二行目が増える。「発注書の件、確認中です」 三行目には、会社の名前があった。 転送できない。コピーできない。写真にも写らない。このメールは、私にしか読めない。 十五行目が届く前に、私は、沢井が何を見つけたのかを知る。

しゅう1
配信中に、視聴者が一人ずつ減っていくのカバーtext · 2026-09-09

配信中に、視聴者が一人ずつ減っていく

毎晩0時からの雑談配信。視聴者は、いつもの常連十二人。 視聴者数の表示は、なぜか十三。 午前一時十四分、コメント欄から、常連の名前が一つ、消えた。退室ではない。最初からいなかったことになった。翌朝、その人のアカウントも、なかった。 次の夜も、その次の夜も、一人ずつ。同僚は言う。「その十二人、私、一人も知らない」 配信を休んだ夜は、二人消えた。だから、止められない。 最後に残る一人は、毎晩「おやすみ」と打つ、最古参のハル。 作:黒川レン

しゅう1
深夜のコンビニに、毎晩同じ客が来るのカバーtext · 2026-09-09

深夜のコンビニに、毎晩同じ客が来る

午前二時十四分。国道沿いのコンビニに、毎晩、同じ客が来る。 灰色のジャンパーの老人は、牛乳を一本、小銭ぴったりで買って、何も言わずに帰る。三年間、毎晩。 夜勤の篠崎亮は、数えるのが得意で、人と話すのが苦手だ。だから最初は、数えるだけだった。二時十四分。小銭の枚数。小銭袋の残り。 数えているうちに、袋が空になる日と、その牛乳が廃番になる日が、同じ日だとわかる。 どちらも、亮にはどうにもできない。どうにもできないことを、亮は、店の三人で、どうにかしようとする。

しゅう1
痛みの帳簿のカバーtext · 2026-09-06

痛みの帳簿

【長編小説/制度ミステリー・異世界】契約で他人の痛みを肩代わりする〈代痛人〉のネイは、胆石発作と書かれた仕事で、背中を貫く規則正しい四回の衝撃を受ける。病名と痛みが合わない。同じ形の痛みが同じ時刻に複数の代痛人へ分割されていると気づいたとき、同僚の少年が契約中に死に、その帳簿が即日回収された。記録されなかった死は、存在しなかったことになる。痛みの帳簿は、消された人間の唯一の記録だった。全二十章。

しゅう1